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・CDジャーナル(10/20発売):ディスクレビュー
・ミュージックマガジン(10/20発売):ディスクレビュー
・サウンドアンドレコーディングマガジン(10/24発売):ニュース
・Player(11/2発売):ディスクレビュー
#編集長北村さんからのコメント頂いております!!
“Thank you for me これからもよろしく”と歌い上げる「Thank you for me」で幕が上がる柴山一幸の最新アルバム『Fly Fly Fly』。自身の音楽人生をユーモラスに素朴ながらも希望いっぱいに歌うこの曲からして、柴山一幸の新たなスタートを感じさせる。
近年の彼は精力的だった。かつて寡作のポップメイカーという印象だった彼は、2013年の『I’ll be there』以後、2014年の『君とオンガク』、2015の『YELLING』と、コンスタントにしかも高品質のポップアルバムを届けてくれている。
さらに今回、先進的なミュージシャンの作品を積極的にリリースしているレーベルmaoへ移籍したのに驚かされた。この環境の変化が柴山にますますの創作意欲をもたらしている。
清涼感たっぷりの抜群のナンバー「サーモスタット」、ファンキーなR&Bテイストで迫る「That’ s the way」、(大滝詠一に捧げていると思われる)ナイアガラフレーバーたっぷりの「たとえばこんなレクイエム」、十八番のUKロックテイストも「眠り姫」「Now Is The Time」「希望の橋」などで堪能。「uSOTSUKI」における男泣きのブルージーさも痛快である。
終盤の「Fly Fly Fly」「Natural Man」はそれぞれ5分超えのスケール感たっぷりの楽曲であり、メロディメーカー柴山の独擅場というべき圧巻の流れ。サウンドも細部まで耳を澄ましてしまう見事な聴き応えなのだが、何より胸に残るのは圧倒的な歌唱力である。最高のポップミュージックには断片を聴いただけでそれとピンとくるオリジナリティあふれる声が必要だ。『Fly Fly Fly』にも柴山一幸ならではの伸びやかでスイートハスキー、唯一無二の歌声がある。
音楽雑誌「Player」編集長 北村和孝